〜再チャレンジで夢を叶えた投資家の実録〜

不動産投資を始める上で、**最大の関門が「融資」**です。高額な投資であるため、ほとんどの人が金融機関からのローンを利用します。しかし、ローン審査に通らないという現実に直面する方も多く、ここで挫折するケースは少なくありません。
今回は、実際にローン審査に2度落ちたにも関わらず、資金調達に成功し、物件購入を実現した投資家の事例をもとに、どのように再起し、融資を勝ち取ったのか、その道のりを詳しくご紹介します。
【事例】会社員投資家Bさんのケース
相談に訪れたのは、都内在住の30代前半、年収600万円の会社員Bさん。会社勤めをしながら将来の資産形成を目指し、地方の築浅アパート(価格3,800万円)の購入を検討していました。
しかし、最初の銀行(メガバンク)では「自己資金不足」「勤務年数の短さ」などを理由にローン審査に落選。さらに、次に相談した地銀でも「投資経験なし」を理由に断られてしまいました。
【失敗の要因分析】
Bさんのケースで分かった「審査落ちの原因」は以下の3つです。
1. 自己資金が少ない(貯金200万円)
2. 勤務先の規模が小さく、勤続年数も3年未満
3. 不動産投資経験がない(初購入)
金融機関の目線で見れば、返済能力の裏付けや安定性が弱いと判断されていたのです。
【戦略的な資金調達の再構築】
そこで、当窓口では以下の3つの改善策を提案しました。
1. 資金計画の見直しと親族支援の活用
まずは自己資金の拡充。Bさんは200万円の預貯金しかありませんでしたが、親族に相談し、援助金として100万円の資金提供を受けることができました。
また、車の売却や保険の解約返戻金を利用して+50万円を確保し、最終的に頭金として350万円を準備できる状態になりました。
2. 金融機関の選定見直し
次に行ったのは、融資に前向きな金融機関の選定です。都市部のメガバンクは審査基準が厳しいため、地方物件の融資に積極的なノンバンク系・信用金庫を中心にアプローチ。
特に「属性よりも物件収支を重視」する金融機関に絞り、物件の利回り(実質利回り9%)を評価ポイントとしました。
3. 資料とプレゼンの強化
3度目の申込み時には、以下のような詳細なプレゼン資料を準備:
• 物件の周辺調査(人口動向・競合物件との比較)
• キャッシュフロー試算(満室時・空室時のパターン)
• 将来の賃料下落シミュレーション
• 自身の投資戦略とリスク管理の計画書
これにより、金融機関側も「計画性のある投資家」として高評価。審査通過の大きな後押しとなりました。
【失敗から学ぶ3つの教訓】
この事例から、不動産投資の資金調達における重要ポイントを以下にまとめます。
教訓①:「属性だけ」で融資は決まらない
高収入・大企業勤めでなくても、物件の魅力や計画性をしっかり伝えることで融資の可能性は広がります。特に、地方物件や築浅で利回りが高いものは、金融機関の評価対象になりやすい傾向があります。
教訓②:選ぶべきは“投資に強い”金融機関
同じ案件でも、金融機関によって審査の基準や着目点は異なります。物件重視派・属性重視派・エリア特化型など、金融機関の特徴を理解して選定することが、融資成功への近道です。
教訓③:準備不足が失敗の原因になる
収支シミュレーションや将来の見通しなど、数値と論理で裏付けされた資料を作成することは、金融機関に対する信頼度を高めます。
【まとめ】落ちても終わりではない。再チャレンジの価値
ローン審査に落ちると、「自分には不動産投資は向いていない」と思ってしまう人が少なくありません。しかし、落ちた理由を分析し、適切な改善策を講じれば、融資は通る可能性があります。
Bさんのように、戦略的に資金調達を進めることで、理想の物件を手に入れることができるのです。
【不動産投資のご相談はプロにお任せください】
資金調達・物件選定・金融機関対策まで、トータルで支援いたします。ローンでお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。あなたに最適な「再チャレンジの道筋」をご提案いたします。

不動産業界に25年以上在籍。多くの不動産投資の問題を解決してきた、猫と温泉をこよなく愛する東京在住47歳。